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【闇の大人たち】第27回:究極のドリアン「D24」を味わう

アジアに暮らし、年平均30キロのドリアンを喰らう私にとって、5月は鼻息の荒くなる特別な月だ。そう、ドリアンシーズンの到来である!

「ドリアン」という名前はマレー語の「トゲトゲフルーツ」という単語が語源なのだそうな。すなわちドリアンの本場はマレーシア。春も終わり頃になると、マレーシアでは町のあちこちでドリアン屋台が異臭を放ち、大勢のファンが臭いゲップをしながら上物を奪い合う。

マレーシアのドリアン屋台で注目すべきは、カンポンドリアンと呼ばれるベーシックなドリアンよりも一段、二段高い場所に置かれた、ワンランクお値段の高い高級ドリアンの数々。これらは品種改良を重ねた特級ドリアンで、それぞれに怪しげなブランドネームが与えられていた!

早速、クアラルンプール中心部のドリアン屋台に赴き「D24」と書かれたプレートを指さす。特級の中でも定評があり、別名「ドリアン界のスルタン」と言われるブランドである。

重さを指定すると、無口な店員が棚から小ぶりのドリアンを持ち上げ、計量後、ナタのような刃物を使って実を取り出してくれた。

D24はタイやカンボジアで食べた安物ドリアンと比べ、実の色が濃く、タマネギめいた刺激臭が強い。食感はまんまカスタードで、甘味よりも酸味と苦味が強い。

後から調べて知ったことだが、年季の入ったマニアになればなるほど、甘味よりも完熟の証しである刺激臭・酸味・苦味・クリーミーさを珍重するそうで、このドリアンはまさにそれ。ぶっちゃけ美味い? と訊かれたら、うーん……。返答に困ると申しますか。ドリアン初心者は安物を食べてがっかりしないよう、こうした高級品でチャレンジすべき──という説をやんわり否定して、答えに代えさせて頂き候。

今回味見したD24の他にも、マレーシアでは紅蝦、太原、猫山王など、様々なブランドドリアンが流通している。中でも猫山王(マウンテンキャット)は最高級とされる逸品だそうで、機会があればこちらも試してみたい!
(取材・文=クーロン黒沢)

▼D24様の勇姿 無印ドリアンと比較して小ぶりである

▼マレーシアの専門店では様々なブランドドリアンが楽しめる

▼ブランドによって、味・香り・色は異なる。値段も……

▼町のカキ氷屋もブランドドリアン使用を声高に主張

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