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なぜクリエイターは仕事を「タダでやって」と頼まれるのか?

「友達だしタダでやって」「申し訳ないけど、今回お金は出せないんです」色々言い方はあるけれど、ほとんどのクリエイターはタダが前提の仕事依頼をされたことがあると思う。バンドマンである私(中澤)も心当たりがないわけではない。

それは、『残酷な天使のテーゼ』の作詞家で知られる及川眠子さんのような大物でも例外ではない様子。タダ前提の仕事依頼についてTwitterに苦言を投稿している。なぜクリエイターは仕事を「タダでやって」と頼まれるのか?

・及川眠子さんが苦言

Twitterで声をあげているクリエイターも多いこの問題。まずは、タダ前提の仕事依頼についての及川さんのツイートをご紹介したい。

「タダで書いて。タダで歌って。タダで演奏して。タダで踊って。プロに向かってそんな要求する人が多い。「目に見えないもの」を売ってる私たちは、つまり「原価のかからない」仕事をしてると思われがちで、だからタダでも構わないでしょ、なのか。今までの資料代に勉強代、結構金かかってんだけどな」

──このツイートについて、「あー…今日嘆いてたことですそれ…」「わかります。ちゃちゃっと描いてお金になるって、いーよね、と言われたこと沢山あります」などクリエイターから実感のこもった声が上がっている。

・お金にこだわらないケース

続くツイートではお金にこだわらないケースも紹介している及川さん。その一例として挙がっているのが「結婚式」や「心底面白いと思える仕事」。

逆に、「意地になって書かん」というのが「一度二度一緒にごはん食べたりしたら「友達」になって、妙な馴れ合いの中で「タダで書いて」と言われる」パターンなのだとか。

この一連のツイートで私が非常に共感するのは、この「一度二度一緒にごはん食べたりしたら「友達」になって、妙な馴れ合いの中で「タダで書いて」と言われる」という部分。

・タダ前提の仕事依頼には2つの種類がある

ここからは完全に私の経験則になるが、タダ前提の仕事依頼には2つの種類がある。それは、自分も助けられている人からのお願いと、ちょっと顔見知りの他人からのお願いだ。

私の場合、前者は普通に引き受ける。対価をお金以外の形でもらっているからだ。というか、前者の場合「タダで」と相手がわざわざ言うのも野暮に感じるような関係である。大体「タダで……」とわざわざ言ってくるのは後者のパターンなのだ。

しかも、私のように売れないミュージシャンの場合、後者のパターンではどちらかと言うと「やりたいんでしょ? 仕事をやらせてあげる」という態度の場合もある。ではここで自分の職業で考えてみてくれ。「仕事をタダでやらせてやるよ」と言ってくる他人にかかわりたいだろうか? 私ならかかわりたくない。

クリエイト作品は、確かに1つ1つは原価がかかっていないように見えるかもしれない。だが、原価と言うなら、そこにたどり着くまでの積み上げた研鑽やかけた時間も含めて値段をつけるべきである。

さて、それでもあなたは、どこかで1度話しただけのクリエイターに「タダでやって」と頼みますか?

参照元:Twitter @oikawaneko
執筆:中澤星児

▼及川さんのような大物にも「タダでやって」という人がいるのか……

タダで書いて。タダで歌って。タダで演奏して。タダで踊って。プロに向かってそんな要求する人が多い。「目に見えないもの」を売ってる私たちは、つまり「原価のかからない」仕事をしてると思われがちで、だからタダでも構わないでしょ、なのか。今までの資料代に勉強代、結構金かかってんだけどな。

— 及川眠子 (@oikawaneko) August 20, 2018

▼お金にこだわらないケースも

ほんとに内輪の集まり(たとえば結婚式とかパーティーとか)だと、プロの人たちでもタダで歌ったり演奏したり踊ったりしてくれる。でもそれは友人関係にあって、あくまで「外に出さない」という前提のもとだ。時々そこに紛れ込んだ一般の人がビデオに撮ってSNSに載せてる。絶対にやめてほしい。

— 及川眠子 (@oikawaneko) August 20, 2018

▼絶対にやらないケース

一度二度一緒にごはん食べたりしたら「友達」になって、妙な馴れ合いの中で「タダで書いて」と言われることある。そういう場合ほど、もう意地になって書かん。でもお金要らない何なら持ち出してもOK!ということもある。心ふるえる企画や歌い手には、私らは銭勘定抜き。

— 及川眠子 (@oikawaneko) August 20, 2018

▼金を得るために物を書いてるが、金儲けのためだけではないというのもまた事実

金を得るために物を書いてるが、金儲けのためだけではないというのもまた事実。私たちのような職業の人間は、常にそういった線引きを自分の中でしてる。心底面白いと思える仕事には金なんて関係ない。だけど面白いから全身全霊かけて作るし、必死で売ろうとする。それが、つまりはプロってことよ。

— 及川眠子 (@oikawaneko) August 20, 2018

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