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【悲報】音楽フェスを作ってみた結果 → 現実を思い知った

フジロックやサマーソニックなどの夏フェスが人気の日本。1年が年末年始ではなくフジロックを中心に回っている人もいるという。ゆえに、音楽フェスに行ったことがある人は多いと思うが、作ったことがある人は少ないのではないだろうか。

実を言うと、私(中澤)は2022年10月29日に開催された音楽フェス『そらにわ』を作るのを手伝っていた。『そらにわ』はずっと続いているフェスなので中心メンバーというわけではないが、バイトよりはコミットしたと思う。だが、初めてフェスを作ってみた結果ヤバイことになった。

・草刈から始める音楽フェス

神奈川県の藤野で開催されている『そらにわ』。これはミュージシャンがゼロから作り上げたフェスで、地主さんとのやり取りから場所の整備、ステージ作りに電気設備の手配までを自分たちで行っている。

開催場所は藤野の山奥にある開けた場所なので、フェスのとっかかりはまずは草刈から。そんな草刈に私も参加してみたことは以前の記事でお伝えした通り。それぞれのメンバーが色んな道を歩んでここにたどり着いていることが分かった。

・ステージ作り

この草刈が行われたのは開催日の3週間前だったのだが、それ以降は、地主さんの意向も汲みつつ、1週間おきに行ける人が集まっては設営が進んでいった。まずは、ステージの土台作りに1日……


ステージを作るのに1日。草刈の時に切った竹を利用して、小屋の骨組みを作ったりもする。


で、道づくりにも1日。


本番前日に現場に行ってみたところ、フェスの輪郭が見えてくるくらいまで設置が進んでいた。コロナ禍からの復活一発目ということもあり、今回は初心に戻ったシンプルな形。

・ライブ会場作り

とは言え、PA機材などを使うのに電力は必要だ。そこでこの地域を拠点としている『藤野電力』に協力してもらい、ソーラー電力でまかなう。この日はまず、駐車場から現場まで電気関係の設備を運ぶことからスタート。重いんだこれが。

だが、日曜大工もやったことがない私が力になれることなんて運んだり穴掘ったりとかそんなもんだ。というわけで、ソーラー発電機からPA機材までの間に道のような穴を掘って電線を収納する。子供が足を引っかけたりすると危ないからね。


他のメンバーは竹で電灯を作ったり……


なんかよく分からないものを作ったりしーの……


音響チェックでなぜか私もセッションしてみたりして……


なんとなく会場が完成。パチパチー!

・文化祭感

夜は地元の実行委員・ばたこちゃんの家にお世話になることに。「この3日間は藤野の外から手伝いに来てるメンバーは地元の実行委員の家に分散して泊まり込んでいて、実行委員長のannaちゃんの家は修羅場になっている」というのは、昨日泊まった今井くんの話。文化祭前夜みたい。本物の文化祭ではハミってたけどな。


というわけで本番当日の朝──。


・開場

水を運んだりして開場の準備はとりあえず整った。さて、お客さんは来るのだろうか? 正直、お客さんって湧いて出るものではないことは、売れないバンドマンを17年くらい続けている私は身に染みている。

入場無料で商業的なフェスというよりはお祭りに近いイベントとは言え、1年に1度の力を集中させたもの。力を入れたイベントであればあるほど、フタを開けるまで分からないこの怖さは拭いきれないものだと思う。と、その時……


道の向こうに人影が。


実行委員たちが整えた道を通って歩いてくる人々。

気付けば、会場は「お祭り」と言って差し支えのない人出になっていた。ここに来てようやく緊張が解けた私。見晴らしの良い山間の広場にロックが響く様子は読んで字のごとく牧歌的と言える。ふと、ごろ寝してみたところ、晴れ渡った空と太陽が温かかった。寝そう。

しかし、お客さんが来たということは、すでに駐車場の整理係の仕事は始まっている。これは持ち回りで割り当てられているもので私は14時くらいから。というわけで、昼ご飯を食べてから駐車場係をやっていたところ、ロケットニュース24の記事を読んだという人が声をかけてくれた。ありがとうございます!

・出演者兼実行委員

まあ、何も知らずに飛び込んだだけの私はなんだかんだでまったりできたわけだが、出演者でもある実行委員はマジで絶え間なく動いていた。annasekaiは本部でお客さんを迎えているし、yachikoはトランシーバーで指示を出しているし、マッケンはバンドが替わる度に常にステージ周りの作業をやっていたし。

何もないところから少しずつ紡ぎあげて自分たちの場所を創り、音楽を鳴らしていく。それは、ライブハウスなどの用意された場所でしかライブをやってこなかった自分からすると、はるかに根源的なように感じられたのであった。

なんだかんだで無事終了した『そらにわ2022』。翌日の片付けの際に主催者のannasekaiさんに話を伺ったところ、「すでにみんなから反省点や改善点の意見が出ている」とのこと。終わったばかりだが、気持ちはもう来年の開催を見ているようである。その揺ぎなさに強さと藤野の文化を感じた。

・悲報

と、ここで筆を置くつもりだったのだが、翌日異変が起きていることに気づいた。背中全体がめちゃめちゃ痛いのである。何これ? そこで普段お世話になっている整体の先生に聞いてみたところ、先生はこう答えた。「筋肉痛スね」と。


_人人人人人_
> 筋肉痛 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄

メインメンバーに比べると全然働いてなかったのにヤバすぎる筋肉痛。そうや、ワイ今年40歳やった。年齢という圧倒的な現実を痛感する。そして、改めて思った。やっぱりそらにわのメンバーは強かった……と。


<完>


執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼普通にフェスを楽しんでいたはずが……

ニューグリフィンズ、かっこよかったな。時間帯的にも良い感じだった #そらにわ2022 pic.twitter.com/N96VOtY0AN

— 中澤星児(ロケットニュース24) (@sorekara_jona) October 29, 2022

▼こちらもどうぞ!

ミュージシャンが草刈から始める音楽フェス「そらにわ」を一緒に作ってみた結果 → 気付けば地主さんの家で赤飯食べてた話

仕事行きたくねェェェエエエ! くる日もくる日も新宿二丁目の雑居ビルの一室に閉じこもり記事を書き続ける毎日。都会のビルには疲れたよ。 そう思っていた矢先、音楽 …

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