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じゃがいもの聖地! すべてのフライドポテト・ラバーが訪れるべきスポットが北海道に存在した

ふかしてよし、揚げてよし、焼いてよしの万能食材じゃがいも。米を除くと、筆者にとって間違いなく人生でもっとも摂取している食材がじゃがいもであり、もっとも店で注文している料理がフライドポテトだ。

なんなら空腹になると、じゃがいもを薄くスライスしてマジックソルトをかけ、フライパンで焼いたものを一食の食事代わりにしている。

きっと全国に、いや世界中に同志がいるはずだ。地球上のすべてのじゃがいもラバーズたちに捧げたい施設を北海道で見つけてしまった。


・北海道「THE DANSHAKU LOUNGE」

それは函館市からほど近い、亀田郡七飯町の「道の駅なないろ・ななえ」に隣接している。


出迎えてくれるのは、ぐにゃりと曲がった街灯と、まるで隕石が激突したかようにメリ込む巨大なじゃがいもだ。レストランやショップが集まったこの複合施設の名は「THE DANSHAKU LOUNGE/男爵ラウンジ」!

北海道と言えば野菜や乳製品の宝庫だから、よくある団体観光バス向けのお土産ショップかと思いきや、さにあらず。ガチの聖地であった。

店内で目にしたのは「いもTシャツ」「いも靴下」といった着るだけで “いもコーデ” ができるオリジナルグッズと、ビール、スナック、チーズケーキなどのじゃがいも製品の数々。

よくある有名銘菓や観光地マグネットなどはない。とにかく、じゃがいもに全振りである。

そして目を引いたのが、ミュージアムのような壁一面の展示だ。

そもそも「男爵いも」の名前の由来はご存じだろうか。筆者は知らなかった。

筆者が生まれたときから男爵いもは男爵いもだから、なんとなく「そういうもの」と思っていたが、そもそも男爵って何者? ルネッサ~~~ンス?

館内の展示で知ったのだが「男爵いも」の名は明治時代の函館に大きな功績を残した川田龍吉(かわだ・りょうきち) 男爵に由来する。

近代的な大型農機具を諸外国から導入し、舶来の種いもを日本の風土に合うよう品種改良したのが現在の「男爵いも」だそう。その川田男爵が、いもに後半生を捧げたのが、この地だと言うじゃないか。

功績を後世に伝えるべく、当時の生活様式などを知ることのできる約500点の展示物があるそう。いま美味しい国産じゃがいもを食べられるのは男爵のおかげ。



・テイクアウトコーナーが正真正銘の聖地!

そうこうしているうちにテイクアウトコーナーを発見した。

販売しているのは弁当のほか、男爵フライドポテト(税込500円)、男爵コロッケ(税込350円)、男爵じゃがバター(税込350円)といったスナック。

こちらのフライドポテト、一見すると特別なところはなにもないように思われる。ベルギーのフリッツのようなパッケージは可愛いが、むしろ色合いも濃淡バラバラで、ファストフードの均質的なフライドポテトに慣れていると見劣りさえするかもしれない。


ところが、1本口にした瞬間、思わず声が出た。旨いっ……!


普段じゃがいもと言えば、その独特の食感を楽しむもの。「インカのめざめ」のような甘みの強い品種も一部あるが、 “いもそのもの” の味はあまり意識しない。だからこそメイン料理に添えられるサイドメニューになったり、国によっては白米のような主食になったりするのだろう。

ところが、この男爵フライドポテトは、**噛めば噛むほどにジワッと広がる奥深い味。**甘いだけじゃなく、なんとも言えない風味がある。もう、いもだけで美味しい! なんじゃこりゃ!!

ビールもバーガーもコーラもいらない、メインディッシュが来るまでのつなぎでもない、ただただフライドポテトのためだけの時間。この王国ではフライドポテトが主役である!


海外映画のテイクアウトボックスのような、しゃれたケースに入っているのは男爵じゃがバター。


オーソドックスな「濃厚塩バター」も選べるのだが、もうひとつの「塩辛味噌クリーム」を断然おすすめする。じゃがいもの甘みとクリームの塩辛さ。甘いと塩っぱいの無限ループで何個でも食べられる。

じゃがいものままでも美味しいのに、コロッケになったら油の力で旨味倍増! 男爵コロッケはソースも醤油も不要!!


なにも足さない、なにも引かない、そのままで完成しているコロッケがここに!


このとき筆者は旅も終盤に近づき、胃がお疲れモードであった。ここで無理をしては、数週間は後を引く体調不良ターンに突入だ。

しかし「THE DANSHAKU LOUNGE」のテイクアウトコーナーは、理性すべてが吹っ飛び、「もうどうなってもいい」と身体がひとりでに再注文に向かってしまう魔性のスポットであった。



・思い出してもよだれ出てくる

北海道旅行に行ったなら、再訪マストの素晴らしいスポット。アフリカ・ケニアからポテト通信を連載しているチャオスにも食べて欲しい。

男爵いも発祥の地で、男爵いもを食べる。貴重な体験であった。こうして北海道の名産として歴史が受け継がれ、川田男爵もお喜びだと思う。


参考リンク:THE DANSHAKU LOUNGE
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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