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【創業610年】世界最古のレストランの1つ『便宜坊』で北京ダックを食べてみたら他と違った

世界一と言えばギネス。そのギネス世界記録に認定されている世界最古のレストランはスペイン・マドリードにある「リストランテ・ソブリノ・デ・ボティン」だ。**1725年創業で、300年営業を続けているレストランである。**300年、悠久を感じる時間だ。ああ川の流れのように。

**だが、中国には610年続くレストランがある。**その名も『便宜坊(ビエンイーファン)』。北京の三元橋店に行ってみると、看板にも1416年始建の文字が。ギネス世界記録の2倍。もはや大河である。ああ長江の流れのように。

・世界には様々な捉え方がある

実は世界にはギネス記録より古い歴史があるとされているレストランが**結構現存している。**その中で、ギネス記録の世界最古レストランがボティンになっているのは、ギネス社が定める厳格な基準を、確かな公的記録とともにクリアしている飲食店がボティンだからだ。

そのギネスの基準も1つの見方だけど、世界には様々な側面がある。そんなわけで、色んな見方で複数存在する世界最古のレストランの1つが『便宜坊』というわけだ。これも世界の捉え方の1つと言えよう。

・北京ダックの老舗

それにしても610年はシンプルに凄い。1416年と言えば中国は明の時代中盤。その次が、最後の王朝である清で、中華民国で共和国化し、現在の中華人民共和国になるので、まさしく歴史。いくつも時代は過ぎて~♪

そんな『便宜坊』は北京ダックの老舗であり、**現存する最古の北京ダック専門店でもある。**そんなの北京ダック食べずに帰れますかいな。


・北京ダックを注文してみた

北京ダックは1羽218元(2026年11月現在、約5162円)、半羽で128元(約3031円)なのでさすがに高級価格だけど、同じく北京ダック有名店である『全聚徳』の新宿店が1羽1万6500円であることを考えると、安めとも言える。

注文すると、シェフが目の前で捌いてくれる。さすが高級店の北京ダック! 「結局味だからパフォーマンスは邪魔」という思想の人もいると思うけど、**個人的には中国に来て北京の高級店に入ったという実感が湧く演出だった。**期待に応えてくれるというのはアガるものである。


・感動の味

食べてみると、パリパリに焼きあがった皮の食感としっとりした肉の柔らかさのコントラストが鮮烈だ。その上で、噛む度に皮下の脂の豊潤な甘みが迸るので、香ばしさがありながらもトロけるような味に仕上がっている。正直、ジーンと来るくらいめちゃめちゃウマイ。

『便宜坊』の北京ダックは直火を使わない燜炉(メンルー)技法という焼き方が用いられている。これは余熱のみでじっくり火を通す焼き方で、北京ダック界の主流である吊るし直火焼き「卦炉(カエロ)」とは対照的な伝統技法なんだとか。

その独自の焼き上げ技術は中国の「国家級非物質文化遺産(無形文化遺産)」にも指定されているというから、ウマイだけでなくここにしかない価値も感じる。

歴史、文化、伝統の味を感じられる高級店の割には手頃な『便宜坊』。北京ってイギリス並に「美味しいものがない」って言われてる気がするけど、そんなことなかった。観光で北京に行った際、最終夜に配置したら良い思い出になるに違いない。

参考リンク:ギネスワールドレコーズ、Record China
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼さらに30元(約711円)で鴨スープも作ってくれる

▼最終日、打ち上がるのに最適だった

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